平成27年10月1日病院の名称を改め日立おおみか病院として出発いたしました。 医療スタッフ、職員が一丸となり地域の皆さまや遠方から来院される方々に満足頂ける新病院を目指して着実に進んでゆきたいと思っております。

日立市 大みか という此の地の名を背負った、大きな展望を持つ病院である事を自覚して、新病院を一流にしていくには何をすべきか、改革すべき事は何であるかを考え、一番に患者様のご意見を取り入れながら、医療の真髄に迫っていくつもりです。

これからは、私立病院であっても個人的な立場の医療(病院完結型)ではなく、地域医療構想の中での医療(地域完結型)が行なわれてゆく事になります。特に入院、入所ベッドについては日立医療圏という二次医療圏(二次とは入院中心の医療圏)の中で日立保健所を中心にして地域に最適で、どの患者様も状態に即した適切で切れ目のない医療、介護を受けられる事を目指して、限られた医療資源を効率的に活用してゆこうとする新しい制度の確立の一翼となるべく最大限の努力をしてゆこうとしています。病床の機能別分類は①高度急性期②急性期③回復期④在宅等となりますが、私ども日立おおみか病院は急性期~回復期に掛けての医療を中心に受け持つことになります。このため高度急性期病院での治療が終わり転院してくる患者さまの入院を受け持ち、急性~回復期の治療を行い、次の介護施設又は自宅療養へと続けてゆくお手伝いをすることが大きな使命になってきます。このように患者様の流れをスムーズにしてゆく事で地域医療が完結してゆく事になります。すでに始まっている、この制度は国と地域が一体となって初めて出来るものです。今後さらに10年の間に完全な体制を整えてゆく事になるでしょう。

また大みかに診療所を開院し茅根病院としてやってきた63年の歴史の中で良い点は全て継承しつつ、改革を進めていく事になりますので、今までと同じように安心してご来院ください。

日立おおみか病院 理事長兼院長  矢ケ崎 千良