整形外科分野・手術・リハビリテーション

整形外科医の役割

頭頚部以外の四肢、体幹の障害による痛みや不具合について理解し、それぞれの患者さまの状態にあった適切な説明、治療を行なうことで、患者さまやご家族の不安を取り除き、機能回復を図りながら、自分らしい毎日を取り戻すお手伝いをすることです。

整形外科では、大きく分けて二つの領域の疾患を取扱います。一つは、生まれつきの障害、成長、加齢により生じてくる障害、四肢を中心とした運動器の腫瘍などを取り扱う一般整形外科学です。もう一つは、外傷による障害を取り扱う外傷学です。それぞれを分けてご説明させていただきます。

(1)一般整形外科学

少しずつおきてくる日々の不具合を、どのようにして乗り越えるかが治療の中心になります。日常生活動作の指導や、痛みなどに対する対処法を、患者さまそれぞれの状況に応じて考え、前向きに毎日が送れるお手伝いをさせていただきます。レントゲンなどによる画像診断で、治療内容が判断されがちですが、あくまでも患者さま自身で感じている不具合の内容と、身体診察による障害の程度が、治療の一番の決め手になります。画像診断はあくまでも補助的な判断材料になります。必要であればリハビリテーション、補装具、自助具の使用による治療を行ないます。その上で、乗り越えられない苦痛や障害に対して手術を計画します。

(2)外傷学

予期せぬ事故により、ふだんの当たり前の生活がおびやかされるけがについては、速やかに診断して、治療にあたることが肝要です。エビデンスに基づいて治療法を選択し、必要な場合には速やかに手術を行ない、並行してリハビリテーションを行って、一日でも早く元の生活に戻れるようお手伝いさせていただきます。また、外傷治療後に後遺した障害や、未治療のまま時間が経ってしまった障害についても診療を行なっています。

●当院で対応可能な症例●

リハビリテーション

【疾患別リハビリテーション施設基準】

・運動器リハビリテーション施設基準Ⅱ

・呼吸器リハビリテーション施設基準Ⅰ

・脳血管リハビリテーション施設基準Ⅲ

・廃用症候群リハビリテーション施設基準Ⅲ

・がん患者リハビリテーション施設

【対象疾患】

・骨折や変形性疾患手術後の急性期リハビリテーション

・肺炎などの呼吸器疾患、救急治療を終えた脳血管疾患に対するリハビリテーション

・がん患者様に対する緩和的リハビリテーション

・腰痛や肩の痛み対する外来リハビリテーション